歴史

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居合道の始祖、林崎甚助重信

 居合道の始祖とされる林崎甚助重信は、奥州の生まれとも相模国の人ともいわれていますが定かではなく、没年没地も不詳です。
  甚助数え年十五歳の頃、闇討ちにあった父の仇討ちを祈願して出羽山形楯岡の林崎明神に参籠し、満願の日に神託を得て夢中に居合の妙技を授かり、後年仇討ちの本懐を遂げたとされています。林崎明神は「林崎居合神社」として、山形県村山市大字本飯田193番地に現存しています。
  林崎甚助重信が編み出した刀術は「林崎流」「神夢想流」「重信流」などと称されて伝えられ、その門人には田宮平兵衛業正(田宮流開祖)、片山伯耆守久安(伯耆流開祖)、関口柔心(関口流開祖)などがおり、今日の居合術の根元をなしています。